ゲストハウスへの道のりblog

地域の温かさに溢れる旅人に優しい宿づくりの日々の模様 

なぜ?ゲストハウスを選んだのか

「さまざまな人が関わる場は面白い!」

これに尽きると思います。

楽しいからやる。これは何かをやってからの結果であって、

ではなぜ?手法として、ゲストハウスを選んだのか。

これまでの活動において、よ~く思いかえしてみると

転機にとなって、自分に深く残っているのは

宿泊的なもの?なんじゃないかと、

自分がやりたいのはこれだと思えたからだ。

2011年1月浦河町民泊モニターツアーでは、

シカ猟師のおっちゃんがとっても面白くて、晩御飯にシカのフルコースがでてきて

「鹿肉!うまっ!」の感動はいまでも忘れない。

もう一軒は、牛やさんだったんだけど、夜のごはんどきに

親戚一同がこれでもかと15人くらい、3ファミリーはいたかなと

つぎつぎと食卓においでになって、子どもからおじいちゃんまでが集まって

わいわいがやがやと過ごした、この雰囲気いいな~と。

その日に初めて会って、その場限りのものだったかもしれないけど、

地域の人達と触れ合った楽しさはいまでも思い出します。

その4か月後の5月からは、「復興からのまちづくりに関わりたい」と志願し、

岩手県釜石市にてNPOが運営するボランティアセンターのマネジメントを経験させても

らいました。

そこでも、ボランティアセンター=全国から集まるボランティアと衣食住をともにしな

がらの生活、いわゆる宿泊。

最初のころは大部屋でみんなで雑魚寝で、まったくプライベートや個人の時間がなく、

3週間くらいで精魂燃えつきてしまうほど。

当時の僕を知るひとはあのとき顔がこけていたよね~とか、いまは太ったね~という

ほど大変だったのですが、

がれき撤去や物資のバザー、地域のイベント、仮設住宅の支援、

ボランティアツアー、大学生の受入などの

支援活動を精いっぱいやってきて、

思うのは、地域の方々とボランティアさんが交流できる場を作ることが

釜石の人の魅力を、来てくれる人に伝えるのが一番の復興に

つながると信じて活動していました。

釜石のあのひとにまた会いたいから、釜石に来る。

一緒にロープの手入れをしたわかめ漁師に、

イベントで一緒にお菓子をつくったお母さんに、

お風呂を借りた近所のお父さんに、

場所や活動はきっかけにすぎず、

人のちからや魅力がすべてだと実感しました。

2012年度から黒松内町にて自然学校の業務を経験。

3週間連続の夏の長期キャンプでは、参加者の子どもだけではなく、

国内外から大学生や社会人のボランティアさんが期間中に、150人ほどが集まって、

キャンプの共同生活をする。

小学生からおじいちゃんまでの様々な世代、海外スタッフもいて国籍も多様で

3週間も一緒にいれば、楽しいことはもちろんですが、

いろいろないざこざもあったり。

今年で3回目のスタッフの経験をさせてもらいましたが、

毎年この時期に会えるみたいな、年々成長を感じられる、

どんどん親戚が増えていくイメージです。

活動中は、おせっかいになりすぎず、その人の成長をサポートできるよう

に関わるように心がけていますが、

終わってからも、

どうしているかな~と気になる存在が増えていくような、

そんな喜びを実感しました。

2013年度から札幌市でも自然学校の業務と

ファンド型のNPOを立ち上げに関わっています。

専門学校や大学の学生さんの受入や

月に一度は事務所に集まることを目的にした「ふらっとカフェ」を

やりながら、

「マルマルがやりたい」と「マルマルができる」を

つなげて考えることが出来るチカラをつけていきたいと思っています。

そんな経緯から、ゲストハウスという手法で

暮らしている土地ならではの魅力(ひと・モノ・自然)が体験できる機会を

増やしていきたいと所存です。